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話が「ズレる人」の特徴と解決策|なぜ、会話が噛み合わなくなるのか?

仕事術

いつも話がズレてる人、話の意図が伝わらない人っていますよね?

話が伝わらない原因を細かなパターンで挙げていけば無数に存在します。しかし、話がズレてしまう人の思考パターンはざっくり2つに分類できます。

思考パターンを知ることで、小手先ではなく根本的な対策がうてるようになります。

この記事を絶対に読んで方がいい人
  • 自分自身が「話がズレてる」と言われる/ズレを感じる
  • 自分の周囲にコミュニケーションに苦しんでいる人がいる

この記事では、話がズレてしまう人の思考パターン/対策について紹介をします。実践すればコミュニケーションロスを減らせますので、是非、最後までご覧ください。

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話がズレる人の思考パターン①:自分>相手になっている

話がズレる人の思考パターンに1つ目は「自分が話したいことを優先して、相手が知りたいことや知識を無視している」。つまり「自分>相手」の思考をしていることです。

具体的な例を紹介しますので、イメージを合わせていきましょう。

例1)話題がいきなり変わってしまう
上司
上司

A社の提案資料って、いつごろできそう??

部下
部下

(A社かぁ。そういえば、ニュースになってたなぁ)

そうそう!A社といえば、不祥事がニュースになってましたね。

取引先の担当の方も、関わりがあったみたいですねー

上司
上司

そ、そうだね。た、たいへんだね。。

(え?資料の件は?話がズレてるよ。。)

↑聞かれたことに答えず、A社というキーワードに引っ張られて、自分が話をしたい内容にすり替えてしまっています。結果的に、話がズレて、会話として成立していない状態になってます。

例2)前提知識の共有ができていない

※これは私が実際にやってしまった話です。

ぽりん
ぽりん

競合企業からの提案、強すぎだね。。

戦闘力53万の敵と遭遇したくらいの絶望感だわ〜

部下
部下

え??どういうことですか?

53万ってどこからでてきた数字ですか??

↑ドラゴンボール世代であれば、絶対に知ってると思った「フリーザ様」の戦闘力ですが、前提知識の共有/確認ができていなかったので、見事に会話として成立しませんでした。これも自分が例え話を入れたい!を優先して、自分>相手の思考が原因となります。

これは、一般的に「知識がある」とされている人ほど陥りやすいです。

専門家の説明が分かりづらいことがあると思いますが、前提知識の差があることを考慮していないからです。専門知識があることと、説明が上手なことは全く別の能力が求められます。

解決策:相手の立場になって考える

コミュニケーションの超基本になりますが、相手が求めていることを考えるようにしましょう。

いやいや、それが難しいだよ!!

↑というのは、仰るとおりなのですが、超根本的な対策なので、遠回りのようで一番の近道です。時間をかけて練習をしていく必要があります。

練習とは「もし、自分だったらで考える(立場を置き換えてみる)」ことです。いきなり、通常ペースの会話でできてなくても全く問題ないです。あとで思い返しながら、自分の中でじっくり考えてみることが大事です。

地道に繰り返すことで、もらった質問だけでなく、会話全体で相手が求めていることを自然と理解できるようになっていきます。

でも、、やってみたけど出来ないよ。

↑出来ない。。と思ってる方は、完璧を求め過ぎなのだと思います。他人のことを完全に理解するなんて不可能です。大事なのは、相手>自分の意識をもってコミュニケーションを取ることです。これは意識をするだけで自分の言葉にも変化があり、相手にもその意識は伝わるようになります。

あきらめずに継続してみることが何より大事です。

話がズレる人の思考パターン②:過剰な自己防衛意識

話がズレる人の思考パターンに2つ目は「前提をすべて話した上で、結論を伝えないと自分が怒られるかもしれない」。つまり自己防衛の意識が強すぎる人です。

こちらも具体的な例で紹介していきます。

例)進捗確認に対して「質問に回答してない」
上司
上司

そういえば、A社との案件って進捗はどう??

部下
部下

私はきちんと要望をヒアリングした上で見積もりを提示していたのですが、A社の方が言うには見積もりの内容が要望と違うということでした。なので、改めて見積もり内容を修正するために社内で調整をしたのですが、関連部門がコストアップを要求してきたので、前回提示金額より上がることになりました。

↑ダラダラと長いのに「会話が噛み合ってない」と感じるダメな回答ですね。この会話のマズイ点を整理してみたいと思います。

1つ目は「聞かれた質問に答えていない」です。長い説明をされていますが、つまり進捗はどうなってるの?という確認したかった点が不明なままです。

2つ目は「今後の動きが分からない」です。金額があがるということは分かったけど、それは顧客側に受け入れてもらえるのか?懸念があるのであれば、誰と何の交渉が必要なのか?など次のアクションが見えません。

では、なぜこのような回答になってしまうのか?部下の方は、家族や友人と話すときも同様なのか?必ずしもそうではないと思います。

進捗はよくないので、しっかり理由を説明して、自分の責任ではないことをアピールしないと怒られかもしれない。

↑このような思考になっている理由は「いきなり結論→怒られる→追加説明する→言い訳するな!」という理不尽な経験をしたからかもしれません。

解決策:心理的安全性を確保する

強すぎる自己防衛意識を取り除くには、心理的安全性を確保する必要があります。

上司の立場であれば比較的、カンタンに実行できます。

結論から言ってくれたほうが、うれしい。

話は最後まで聞くし、途中で問い詰めたりしないので安心してほしい。

↑と伝えて、実践することで部下は安心して説明することができ、両者にともにハッピーになれます。

難しいのは部下の立場で、心理的安全性を作ることです。考え方としては「結論から言ってくれたほうが、上司はうれしい」ことを理解します。それが最初の対策の「自分<相手」が求めているコミュニケーションにもつながります。

理屈はわかるんだけどさ、、

丁寧じゃないし、怒られるかもしれないし、実践に移せないよ。。

実行に移せないのは、成功イメージが持てていないからです。ですので、以下の例を成功イメージとし参考にしてください。また、一番良いのは、実際に端的な説明が上手な人の会話を聞くことなので、身近にいれば是非、話を聞いてみましょう。

例)進捗確認に対して「望ましい返答」
上司
上司

そういえば、A社との案件って進捗はどう??

部下
部下

次回の見積もり提示に向けて調整中ですが、前回の見積もりより、コストアップになるので先方の合意が得られるかが懸念事項です。

上司
上司

なるほど、なんでコストアップになるの?

部下
部下

初回提示の内容で要望が満たせていなかったので、再提示になりました。そして要望をみたそうとすると、社内の関連部門からコストアップになることがわかりました。ただ、利益幅を取りすぎなので、社内での交渉余地はまだあると思ってます。

上司
上司

OK!なら、社内で交渉をしてみよう。それでもムリなら、顧客側に納得してもらう提案方法を一緒に考えよう。

まとめ:思考パターンを知ることで、根本的な対策を!

最後に本記事で紹介した内容をまとめさせて頂きます。

話がズレる人の特徴+対策

特徴①:自分>相手になっている
 -解決策:相手の立場になって考える

特徴②:過剰な自己防衛意識
 -解決策:心理的安全性を確保する

話がズレる人の特徴/考え方を知ることで、根本的な対策を打つことができます。しかし、身につけるまでには長い時間が必要なので、気長に継続していくきっかけになれば幸いです。

また短期的に対策をしたい場合、テクニック論を学ぶことも有効です。

  • PREP法を使う
  • 5W1Hで順序たてる
  • ロジカルシンキングで内容を整理する

など様々な手法があります。以下の記事も参考にしていただければと思います。

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