
効率が最優先!コスパが悪いことは一切しない主義です!
↑効率を求めること自体、悪いことではないです。しかし、効率を「求めすぎる」人は大きく成功することはないです。
理由はカンタンで、効率への意識が強いことで「チャレンジの回数が少なくなる」からです。失敗を時間のムダ!と思ってしまうので、不確定なことに手出しをしなくなります。
成功には「実力」×「運」の2つの要素が必要です。チャレンジ回数が少ないということは、この2つを遠ざけてしまっています。
- 実力:失敗から学ぶ機会が少ない
- 運:単純に試行回数が少ないので、確率が下がる
実際に、成功者の多くは圧倒的に行動量が多いです。とは言え「失敗は大事!とにかく行動だ!!」なんてことは、効率最優先の人の心に届かないことも分かってます。

はいはい。それって「根性論」ですよね。
そういうの求めてないです。
なので、この記事では効率を「求めすぎる」人が成功できない理由を、3つのポイントで具体的に掘り下げます。読み終わったあとに、効率重視の人が「確かに!!その通りだ!」と思って頂けることを目指してますので、どうぞ最後までご覧ください。
効率を「求めすぎる」人の特徴

先にこの記事で紹介する効率を「求めすぎる」人の特徴/イメージを合わせたいと思います。
- 失敗なんてしたくない
- 割と器用に何でもできてきた
- コストパフォーマンスを重視する
- 大きな失敗経験がなく人生を歩んできた
- 何ごとにも正解があると思っている
学生/若手社員の時は順調だったが、中高年になって伸び悩んでいる人に、こういった思考パターンの人が多い気がします。(※これは完全に私の主観です。)
繰り返しになりますが、効率を求めること自体が悪いことではないです。「最小労力で最大成果を出す!」という思考はとても重要です。この記事で問題にしているのは、効率を求め「すぎる」人であるということをご承知おきください。
※以降「すぎる」を省略して、「効率を求める人が成功できない理由」と表記します。
①効率を求める人が成功できない理由|全力の出し方がわからなくなる

効率を求める人は「ラクな方向」に流れていきます。そして、ラクばかりしていると、ラクしてできる範囲までしか力を出せない状態になります。
契約をとるために、月に30件のアポを取る必要がありました。そのために、毎日50件のテレアポを実施していました。
しかし効率化を求めたAくんはテレアポではなくて、リストに対してメールを一斉送信をしました。

Aくん
メールの方が効率的にアポ取れる!
テレアポは10件/日で十分だな
初めは順調でしたが、次第に反応が悪くなってきたのでテレアポの件数を増やす必要がでてきました。
すると以前は、50件/日できていたのに、30件/日しかできなくなっていました。
極端な例ですが、手を抜いていると衰えてしまう。。という事は、仕事だけでなくスポーツでもよくあることです。
逆に最大値を上げる方法もスポーツと同じです。100%を出し切ってトレーニングを続けるうちに、80%の力でこれまでの100%と同じ力を出せるようになります。
先ほどの例に応用して言えば、メール施策が上手くいっても、テレアポを継続していた場合、以下のような未来もあったかもしれません。

Aくん
多くのお客様の声を聞き続けていたので、メールも現場ニーズに即した訴求ができる文章をつくることができた!
実際に、若い頃から「要領よく何でもそつなくこなす人」より、「不器用だけど力を出し惜しみしないで課題と格闘している人」のほうが30代になってから、大きく成長したなんてことはよくある話です。
②効率を求める人が成功できない理由|短期的な視点しか持てない

効率を求める人はコスパ(コストパフォーマンス)重視して、正解を求める習性があります。
なので「マニュアルが整備されていない」「業務フローが決まってない」など答えが整備されていないことに文句を言う傾向があります。体系化できてない部分を指摘することは、間違ってないです。
ただ、、成功できない人の特徴は「文句を言うだけ」で終わっているケースです。せっかく素晴らしい着眼点で、マニュアル/業務フローの不備に気づいたのであれば、改善するために動きべきです。

Bくん
改善に動くのは私の仕事ではないです。
依頼された仕事でないので、動くのはコスパ悪いです。
↑確かにその通りではあるのですが、Bくんは仕事に「2つの報酬」があることを理解できてない可能性が高いです。
- 短期報酬・・要求に対応してもらえる「金銭的」な対価
- 長期報酬・・自分のスキルUP/周囲からの信頼(人脈)など
つまり効率を求める人は、短期的な目先のメリットだけを求め、中長期での大きな視点を持てていないことになります。
仮に業務マニュアルの作成に、Bくんが取り組んだとします。その瞬間では、金銭的な報酬は得られません。しかし、以下の長期報酬を得ることができます。
- マニュアル作成のノウハウ
- 業務を言語化する能力
- 周囲からの信頼/感謝
ただ目の前のタスクをこなすだけでは、その場限りの仕事になりますが、考え抜いて苦労した経験は、月日が経っても「自分の武器」になります。
老害みたいな発言で恐縮ですが「若い時の苦労は買ってでもせよ!」は本当だと思います。逆に苦労をしてこなかった人は「人生の後半に負債を押し付けている」と思ってもいいかもしれません。
③効率を求める人が成功できない理由|試行回数が足りない

①、②では「実力」という観点で話をしました。冒頭にも紹介したとおり、成功は「実力」×「運」の2つの要素が必要です。
ただ、、どちらが成功に与える割合が大きいかというと圧倒的に「運」の要素です。非常に面白い研究結果があるので、紹介させて頂きます。
テーマ:なぜ最も才能のある人ではなく最も幸運な人が成功することが多いのかを数学的に説明したことについて
内容:1000人以上の人々のキャリアをシミュレートした結果、「そこそこの才能を持った非常に幸運な人」は「非常に才能を持った不運な人」よりも常に成功することが示されたとのこと。
※実際に研究レポートコチラ
つまり根性論ではなく、効率を求める人が好きな「統計学」で「天才でも1回で必ず成功できるわけではない。試行回数が多いほうが、圧倒的に成功確率をあげることができる。」ことが証明されました。当たりが出るまで「くじ引き」を引けが当たる!という、とても当たり前のことです。
実際に、過去の偉大な成功者もとんでもない「挑戦数(トライ&エラー)」+「強運」で成功を得ています。
例えば、ケンタッキーフライドチキンで有名な「カーネル・サンダース」氏は、大成功を収めた事業家ですが、ケンタッキーを作るまでに30以上の事業に失敗してきました。さらに、ケンタッキー自体もサイドビジネスの一つでしたが、本業にしてたガソリンスタンドが廃業したことで、たまたま注力することになりました。
人間はそんなに他人に興味を持っていないです。なので、失敗したって自分が思うほど周囲はなんとも思ってないです。逆に挑戦しないことが成功する確率を下げる行為だ。という思考を持ってみてはいかがでしょうか?
それでも失敗を恐れて行動できない人には「失敗の科学」という本がオススメです。失敗が必要な理由/失敗との向き合い方が科学的に分析されたデータで紹介されていますので、失敗に対して前向きになれます。
まとめ:効率だけでなく「ムダ」を楽しむ気持ちも大事
最後に本記事で紹介した内容をまとめさせて頂きます。
- 全力の出し方がわからなくなる
- 手を抜いていると衰える
- 短期的な視点しか持てない
- 仕事には「短期」「長期」の報酬がある
- 苦労は将来的に自分の武器になる
- 試行回数が足りない
- 「運」は「実力」以上に重要
- 成功者もたくさんの失敗をしている
効率を「求めすぎる」と逆に損してしまうことをご理解いただけましたでしょうか?
- 超絶過酷な仕事/プロジェクト
- 学生時代の部活のキツイ練習
など、やってる時はツライかったけど振り返ると「いい経験だったな。あれがあって成長できたな。」と思えることが、誰しも1つ2つはあると思います。(なければ、これから作りましょう!)
何より苦労をともにした人たちとは、深い信頼関係を築くことができます。信頼できる人たちとの人間関係は、何ものにも代えがたい財産です。
ただ、、「ガムシャラに何でもやればいい」というわけではないです。「正しい努力」をするための知識も絶対に必要です。このブログでは、市場価値の高いビジネスパーソンになるために必要な知識をご紹介してますので、よかったら「仕事術」カテゴリの他記事もご覧ください。
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