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【悪用厳禁】詐欺グラフのテクニック:6選+実例を紹介|メディアの闇

仕事術

数字が並べられているだけでは理解しづらい情報も、グラフにするとパット見で全体像を把握できるので、非常に便利です。しかし、、、意図的に勘違いさせる目的でグラフが利用されていることがあります。通称「詐欺グラフ」と呼ばれています。

詐欺グラフ(印象操作)が活用されているシーン
  • テレビCM/ネット広告で、商品の紹介をする時
  • 営業マンがサービス(商品)の説明する時
  • 政治的な目的で世論を誘導する時

想像以上に、日常の中には詐欺グラフは溢れております。

え!?嘘だろ??こんな方法があったの??

これは気づかない。。。

しかし、テクニックを知っておくだけで圧倒的に騙されなくなります

この記事では「代表的な詐欺グラフのテクニック」だけでなく、実際に「テレビ番組/CMなどで使われていたトンデモないグラフ」も紹介します。知っておいて損はないので、最後までご覧ください。

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典型的な詐欺グラフ:6選|レベル別に紹介

よく使われている詐欺グラフを初級/中級/上級に分けて、6つ紹介します。

  • 初級編:ネタレベル。コレに騙されるようでは詐欺師のカモ。。
  • 中級編:データ自体は正しいが、よく見ると変なところが。
  • 上級編:非常に巧妙。騙される人も多い高等テクニック。

初級編:比率が歪められたグラフ

このグラフは中心点をズラすことで、面積比率を変えて印象操作をしているグラフになります。正しい比率のグラフと比較すると一目瞭然ですね。

数値の差異をわかりやすくするというグラフの本質を根底から崩しています。グラフをみるときは、必ず数値も確認してデータが正しく図形に反映されているかを確認しましょう。

初級編:遠近法で手前が大きいグラフ

こちらもグラフとして、成立してないレベルでの不正が行われています。実際は途中で減少していますが、3Dグラフの遠近感によって、増加し続けているよう錯覚をさせています。

平面で表現することが可能なデータをあえて立体的に表現しているということは、何か意図があるのでは??と疑うことを習慣にしておきましょう。

中級編:データの分類を意図的に操作したグラフ

全ての世代が同程度の数字になっているので、「商品」の支持率なら、全ての世代に愛されてます!ように見えます。

しかし、10〜20代、30〜40代は20年分の世代なのに対して、50代、60代は10年分です。つまり集計する粒度が揃っていないので、単純に比較するのはおかしいです。本来は、高齢層に支持されているのに、集計方法でグラフの印象を操作しています。

グラフの項目はいくらでも意図をもって設定できるため、見る側として、公平な分け方/分類がされているかについて注意する必要があります。

中級編:0から始まらないグラフ

AとBでかなり大きな差があるような表現がされていますが、このグラフは目盛りが「0」からスタートしていません。

数値の違いを面積で示すことでわかりやすくするグラフでは、起点は必ず0でなければなりません。もしくは省略線(波の二重線)をいれる必要があります。この原則を破ると、グラフから受ける印象と実際の数値が大きく乖離してしまうことになります。

上級編:比較単位がおかしい2軸グラフ

2軸グラフを使った詐欺テクニックは、例のように(青)の方が伸びていて、規模的に逆転しているかのような印象を与えるために使われます。 実際は単位が大きく違うので(赤)の数字のほうが大きいままです。

2軸グラフ自体は、複雑な情報をわかりやすく表現するために有効ですが、データの単位/比較対象が適切なのかは、見る側として気をつける必要があります。

上級編:見せたい部分だけ切り取ったグラフ

最後が、もっとも多くのシーンで使われているテクニックです。グラフも数字も何も不正はしていませんが、データの切り取る部分を変えて印象の操作をする方法です。

このグラフの場合、全体的には大きく下降していっていますが、直近11月〜12月だけの推移を切り出してみると右肩上がりで上昇していってるように見えます。

株取引を勧める「証券マン」、土地の価格を説明する「不動産営業」など、がよく利用しますが、汎用性が高い手法なので最も注意が必要です。

詐欺グラフの活用事例

実際に「詐欺グラフ」どのように使われているか、紹介していきます。特に出どころ不明なものではなく、上場企業/テレビなどが使っているパターンを集めてみましたので、ご覧ください。

某有名塾の「遠近法グラフ」

初級編の「遠近法グラフ」です。まさか、現実にそんなグラフ使われてるなんてないだろ。。なんて思っていませんでしたか?

実際に某有名予備校が実績をアピールするのに、堂々と使っておられました。このグラフが巧みなのは、下側の「私立」については、数字も徐々に増えています。上手なウソの付き方は「ホントのことを混ぜる」を実践した、素晴らしい(??)グラフです。

ニュースサイトの「2軸グラフ」

上級編で紹介した「2軸グラフ」です。確かに「紙のコミックは売上が落ちて、電子書籍が広まっている!」というのはイメージとも一致していますので、「へー、電子コミックの方が売れてるんだ。」と勘違いしちゃいそうですよね。

実際には、3桁と4桁の比較になっているので今でも紙のコミックの方が、売上規模としては大きいです。恐らく、勘違いした人は一定数いるでしょう。

テレビの「詐欺グラフ」シリーズ

日常的に目にする可能性の高い「テレビのニュース番組」でも詐欺グラフによる印象操作がおこなれております。「え!?」というグラフを集めたので、まとめて紹介します。

↑中級編で紹介した「0から始まらないグラフ」ですね。実際にニュース番組でも使用されていました。しかし、データ提供元の大学教授より、クレームが入ったようで数日後に「訂正」と「お詫び」が行われておりました。ちゃんと謝罪できて偉いですね!

↑報道番組内で「若者の不祥事」を特集しているわけですが、初級編の「比率が歪んだグラフ」+中級編の「データ分類を操作したグラフ」のあわせ技を活用しています。おそらく制作側、視聴側の双方が「これだから若者はダメだ!!」という結論に大満足したに違いないですね。笑

↑これも「比率が歪んだグラフ」です。近くにアナログ時計があれば見てみて下さい。9時〜12時の角度は90°ですよね。ただ、、このグラフはどう見ても120°くらいあります。翌日の予習を頑張っている!!ということをアピールしたいが余り、空間まで歪んでしまってます。笑

↑最後も「比率が歪んだグラフ」です。目盛りが「0−90」までと「90−110」までの比率がありえないほど、歪んでますね。「補正予算をたくさん積んでますね。」ということを”わかりやすく”視聴者の方に伝えたいと!精一杯の工夫をした結果。。なのだと思いますが、、、笑

まとめ:詐欺グラフに騙されないために必要なこと

最後に本記事で紹介した内容をまとめさせて頂きます。

詐欺グラフに騙されないために必要なこと
  1. グラフの比率が歪められていないか?
  2. 無意味な装飾や立体化がされていないか?
  3. データの集約の方法は適切か?
  4. グラフが途中で端折られていないか?
  5. 比較するグラフの単位が揃っているか?
  6. 都合の良いようにデータが切り取られていないか?

「誰が」「何の目的」で作成したグラフなのか??を考えることで、意図的に印象操作をしようとしているか見破れるようになる

まさかこんなグラフに騙されるか?!と思ってしまうような手法で印象操作をされてしまいます。それは人間に「正しい事実ではなくて印象で物事を解釈してしまう本能」があるからです。

本能に惑わされずに、正しく世界を見るための方法が「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」という世界的なベストセラーで詳しく紹介されています。「ファクトフルネス」を日常に取り入れていくことで、判断力が上がり、真実を見極められるようになりますので、以下の記事も参考にしてください。

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