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長所を伸ばすために「短所」を鍛えるべき理由|名将:野村克也に学ぶビジネス戦略

仕事術

長所を伸ばそう!得意を活かそう!!

その通りなのですが、、、「苦手なことはやらなくて良い!」と拡大解釈されている気がします。これは致命的な勘違いです。

名将:野村 克也氏(以下、ノムさん)は以下のように仰ってます。

短所は長所を殺してしまう

長所だけ伸ばそうとしても、絶対にプラスにはならない。短所や欠点を克服しなければ、長所も生きることはない。まずはおのれの短所と弱点を知る。そして、克服し長所を伸ばそう。

引用 : http://xn--brvo06a8kar68f.com/2942/

さすが偉大なノムさん!!めちゃくちゃ良いことを仰ってます。この名言をおっしゃるようになった経緯(エピソード)、短所を鍛えた結果、そしてビジネスシーンに置きかえた場合について紹介します。理由を知れば、自分の長所を活かすためにも短所を鍛えたい」と思うはずですので、是非、最後までご覧ください。

こんな方に読んで欲しい
  • 自分の何を伸ばしていけばよいのか方向性が定まらない
  • 今後、どういったスキルを身につけていきたいか分からない
  • 自分の強み/弱みを知りたいと思っている
動画でも解説してます!!

致命的な「短所」を放置してはいけない理由

まずは「なぜ致命的な短所が、長所を殺してしまうのか?」について、具体的なエピソードで理解していただきたいと思います。

  • ノムさんの現役時代のエピソード
  • ビジネスマンが短所を補った場合

ビジネスマンの場合は、より身近に短所が長所を殺してしまうことをイメージしやすと思います。

ノムさんの現役時代:プロ野球選手

監督としてのノムさんのイメージが強い方も多いかと思いますが、選手としても超一流です。

世界のプロ野球史上初の捕手による三冠王、選手出場試合数歴代2位、監督出場試合数歴代3位、通算本塁打数歴代2位、通算安打数歴代2位、通算打点数歴代2位、通算塁打数歴代2位、通算打席数1位、通算打数1位、通算犠飛数歴代1位、通算併殺打1位、最多記録となるベストナインを19回受賞、パリーグ最多記録となる本塁打王を9回獲得打点王を7回獲得、パリーグ最多記録となるMVPを5回受賞などの記録

(凄すぎて、DHCみたいですね。笑)

こんな輝かしい成績成績を残しているノムさんも、入団当初の成績は散々でした。

理由は明白で、変化球(カーブ)が全く打てなかったからです。弱点をつかれ続けることで、もともと得意としていた直球(ストレート)も打てなくなっていきました

このままではマズイと思い、カーブに対応するために練習を積み重ねた結果、カーブだけではノムさんを打ち取れなくなり、ストレートを相手投手が投げざるをえないような状況をつくることに成功しました。そして上記のような偉大な成績を残すことができました。

この経験から、「長所を活かすために、弱点克服しなければいけない」と仰るようになりました。

ビジネスマンが短所を補った場合

ノムさんは野球での例えでしたが、ビジネスマン(営業職)でも同じようなことが言えます。例えば、プレゼンは抜群に上手だが、デザイン下手で資料作成が苦手な営業マンがいたとします。

プレゼンまで持っていければ受注できるとしても、提案書の段階でプレゼンを聞くにも値しないと判断されてしまっては、せっかくの長所を活かすことができません。

「デザインはセンス」といって、諦めてしまってはそこから進歩はありません。というより、一流のデザイナーになるためにはセンスが必要ですが、一般的な提案資料のデザインは努力でなんとでもなります。

デザインの超基礎ルール
  • トンマナ(文字フォント、サイズ、色)を揃える
  • 1スライド1メッセージ

この2つのルールを徹底するだけで、デザインが30点だった提案資料を70点くらいにすることはできます。これで資料品質で提案機会を失うこと無く、長所であるプレゼン力を活かすことができます。

逆のパターンでも成り立ちます。プレゼンが下手なのであれば、

プレゼンの超基礎ルール
  • 結論→理由→具体例→結論(PREP法)を使う
  • ゆっくり大きな声で話す

この2点を実践できれば相手に伝わるプレゼンができるはずです。こういった基礎的なことはハウツー本を読めばすぐに知識として得ることができます。あとは実践できるように反復練習あるのみです。

ぽりん
ぽりん

ここでお伝えしたいのは、30点→70点まで伸ばすのは、70点→90点にするより簡単でコスパがいい努力ということです。短所を長所にするのではなく、長所を活かすために足を引っ張らないレベルにすることが大事ということです。

改めてノムさんの言葉が心に染みてこないですか?

短所は長所を殺してしまう

長所だけ伸ばそうとしても、絶対にプラスにはならない。短所や欠点を克服しなければ、長所も生きることはない。まずはおのれの短所と弱点を知る。そして、克服し長所を伸ばそう。

引用 : http://xn--brvo06a8kar68f.com/2942/

長所も短所も含めて、自分を知ろう

次にノムさんの言葉のなかで注目したいのは、「まずはおのれの短所と弱点を知る」です。自分のことをよく知らなければ、適切な努力をすることはできません。

「自分を知る」方法として大きく3つに分類できます。具体的に実行する上で、参考になる本も紹介していきますので、自分にあってる方法をお試しください。

  • 自己分析
  • 周囲に聞いてみる
  • とりあえずやってみる

自己分析

まずは一番手っ取り早いのは、自己分析です。なんて言っても「自分一人でできる」というお手軽感がいいです。とはいえ、具体的にどうすれば??となりますよね。

そこで参考になるのが、USJをV字回復させた、日本最強のマーケターである森岡毅さんの著書「苦しかったときの話をしようか」に書かれている自己分析の方法です。

人間の強みは、Tの人(Thinking)、Cの人(Communication)、Lの人(Leadership)の3つに分類することができます。

  • Tの人:考える力/戦略性が強みになる
  • Cの人:伝える力/人と繋がる力が強みになる
  • Lの人:変化を起こす力/人を動かす力が強みになる

自分の特性を知るために「自分の好きなこと+嬉しかったこと」をポストイットに50個ほど書き出していって、それを上記の3つの分類に貼っていきます。そうすると自分の特性がみえてきます。

自分が何を得意として、何を強みにしていけばよいかわかります。そして短所/弱みとの向き合い方についても解説されています。ズバリ、強みを補填できるなら向き合い、相反するなら捨てろなので、ノムさんと同じことを仰ってます。詳細は、リンクから要約記事をご覧ください

さらに深くに自己分析をするなら、「ストレングス・ファインダー」もオススメです。ギャラップ社の開発したオンライン「才能診断」ツールであり、 Webサイト上で177個の質問に答えることで、自分の才能(=強みの元)が34の要素によって導き出されます。

引用 : https://prdx.co.jp/visions-prdx/strength/

この中で自分の特性がでてきます。特性は良い悪いではなくて、あくまで特性です。例えば、コミュニケーションが強い人の場合、難しい課題をコミュニケーションで解決できる。しかし、人依存の解決方法なってしまう。など、良し悪しが表裏一体なところが面白いです。

客観的に自分を知るという意味では、最適なツールなので、活用してみてはいかがでしょうか?

周囲に聞いてみる

他人から自分の評価を聞くことって、それほどないですよね?しかし自分が認識している強み/弱みよりも、周囲の評価のほうが客観的で適切なケースが多いです。

例えば、自分では心配性なところを「弱み」だと思っていたけど、周囲からは用意周到な人とポジティブに評価されているなんてことがあります。

とはいえ、他人に自分の評価を聞くのって気恥ずかしいですよね。。。

そこで具体的な方法については、超一流営業マンの高橋浩一さんの著書「なぜか声がかかる人の習慣」が参考になります。自分の特徴を聞くだけではなく、知った強みをどのように生かしていくかについても、書かれているので、オススメです。

とりあえずやってみる

最後に、自分を知るための方法は「とりあえずやってみる」です。当たり前なのですが、経験したことのないことは得意も苦手もわかりません。先入観で判断しているだけです。

なので、実際にやってみると苦手だと思っていたけど、実は得意で自分の隠れた才能を発見することも当たり前のようにあります。

しかし、とりあえずやってみるが出来ない理由は「失敗を恐れている」からです。そんな新しいことに一歩踏み出せない方には「失敗の科学」という本がオススメです。

成功には失敗が必要な理由、正しい失敗の方法が、科学的に分析されているのでとても参考になります。

まとめ

この記事の内容でお伝えしたい内容は、以下の2点でした。

  • 長所を伸ばすために短所を鍛えるべき
  • そのために自分の長所/短所を知る

長所は放置していても、自然と伸びていきます。しかし短所は、苦手分野なので「やりたいくない・・」という気持ちになります。しかし、そのままにしておくと長所を潰してしまいかねませんし、長所を伸ばすことすら阻害します。

ただし、短所を致命的な苦手から、ボチボチのレベルまであげること、そこまで難しいことではないです。(定石を学んで、正しい努力をすれば)

この記事がきっかけで「短所を鍛えることはコスパ良い」とポジティブに考えてもらえたら幸いです。

ぽりん
ぽりん

ちなみに、私自身は、凡人なので短所が目立っていました。(例に書いた、資料作成苦手、は私自身のことです。)しかし、適切な努力を重ねたおかげで、短所が長所の足を引っ張ることはなくなりました。

正しい努力を重ねれば、それなりの高収入を得ることも可能です。私でもできたので、あなたもきっと出来ます!よかったら以下の記事もご覧ください。

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