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最小の労力で最大の成果を「エッセンシャル思考/エフォートレス思考」:オススメ本の要約

ビジネス本
  • 忙しすぎてすり減っている。なのに成果がでない。
  • いつの間にか仕事中心の生活になっている
  • 昔はできていたことが、忙しすぎてできなくなっている

毎日毎日、必死に、そして忙しく働いている方ほど、上記のような感覚に陥ったことがある方は多いのではないでしょうか?

ぽりん
ぽりん

実は、私も数年前、毎日終電まで働いている時期に全く同じ状態になりました。

死ぬほど仕事しているのに、前に進まない。沼にハマっている感覚でした。

特に「できていたことが、できなくなる。」は恐怖でした。

こんな状態を解消してくれるのが、「エッセンシャル思考/エフォートレス思考」という2冊で紹介されている思考術です。仮に「タイムマシーンがあれば、この本を過去の自分に届ける!!」ってくらい深く共感でき、学びの多い本です。

この本の結論ですが「余計なことをやって苦しくしているのは自分のせい」ということになると思います。「選択の積み重ね」によって大きな成果を生むこともあれば、苦しい状況を作ったりもします

この記事を読んでわかること
  • 「最小の労力(時間と工数)で最大の成果」を生むための思考法
  • 具体的にどういった行動を取ればいよいのか
  • 継続して実行するための仕組みの作り方

この記事で概要を掴んで頂き「面白い!勉強になる!!」ってなりましたら、実際に本を手にとっていただければと思います。

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「エッセンシャル思考/エフォートレス思考」が必要な理由

具体的な説明する前に、なぜエッセンシャル思考/エフォートレス思考が必要なのか?について簡単に紹介します。そのほうが、以降の説明も理解頂きやすいと思います。

「パレートの法則(80:20の法則)」はご存知でしょうか?「成果の8割は、構成する要素のうちの2割が生み出している」ということを経済学者のパレートさんが提唱されております。他にも「働きアリの法則」「ユダヤの法則」なども同じようなことを説明している法則になります。

何がいいたいかと言うと、「構成要素の8割がムダ。本当に意味がある2割に集中し続ければラクに成果が出せる」ということです。

とは言っても、これを実現するのって難しいですよね。何がムダなのかを見極めたりたり、2割に集中することを選択し続けるのって大変だと思います。

それを実行するための思考法が、「エッセンシャル思考」です。

エッセンシャル思考

エッセンシャル思考とは、大事なことを見極め(捨てるものを決めて)、自分の時間とエネルギーを最も効果的に配分し、最高のパフォーマンスを発揮するための思考術

著者は「エッセンシャル思考」の大ヒットで世界中で公演を依頼されるようになったり、新しいビジネスの誘いを多くもらうようになります。「エッセンシャル思考」の著者らしく、重要なこと以外は捨てていました。

しかし、重要なことが多すぎて次第に仕事が回らなくなってしまいました。そこで生まれたのが、エフォートレス思考です。

エフォートレス思考

エフォートレス思考とは、「楽をするのは悪いことだ」という思い込みを捨て、重要なことこそ「どうやったらもっと楽になるか?」という手法を見つける思考術

ちょっと長くなりましたので、一旦まとめると、

  • エッセンシャル思考=「何」をやるのか?
  • エフォートレス思考=「どのように」やるのか?

ということを説明しており、2冊合わせることで、8割のムダを捨て「最小の工数で最大の成果を出す」を実現することができます。この前提を踏まえた上で、次の章から具体的に2つの思考法を身につけるステップを紹介します。

ちなみに、、この2つの思考法を実践する上での注意点をお伝えします

他者から多くの相談/依頼をもらえないうちから、実践しようとしても、本当にエフォートレス(努力しない=怠けている)になってしまいます。まず、周囲に貢献して仕事をたくさんもらえるようになること!を意識しましょう。

「エッセンシャル思考」を身につける3ステップ

エッセンシャル思考を身につけるためには、以下の3つの技術が必要となります。

  • 本当に重要なものごとを「見極める技術」
  • 不要なものを「捨てる技術」
  • 見極め/捨てるを実行し続ける「仕組み化の技術」

忙しさに流されて判断を保留せず、自分で「選択」することで、自分の人生を生きましょう

重要なポイントだけを超要約でご紹介します。「なぜ?」といった裏付けデータが気になる方は、本書をご覧いただくとより理解が深まると思います。

1.見極める技術

正しい判断をするために、「明確な基準」作る

基準がないと、何が本当に必要なのか?正しい判断できません。基準をつくるために、目的をしっかり把握しましょう。そうすれば、『今から取り掛かる作業は「目的」を達成するために本当に必要なのか?』を正しく判断することができます。「明確な」とは、他人に説明して納得してもらえるレベルまで言語化する。ということです。

本当に心からやりたいかを判断する

エッセンシャル思考の肝になりますが、「明確な基準」で査定した上で、本当にやりたいか?を今一度、自分に問いましょう。もし、やりたくないな。と思うことであれば、実は不要であったり、目的の達成に必要ではないかもしれません。

ぽりん
ぽりん

「本当に心から」はとても重要ですが、理解が難しいポイントでもあります。

イメージ頂きやすいエピソードを「まとめ」章に用意しましたので、後ほどご覧ください。

考える時間と空間を強制的に準備する

どんなに優れた人でも余裕がなければ、正しい判断をすることはできません。そのため、強制的に考える時間と空間を作ります。また判断自体のパフォーマンスをあげるために、十分に睡眠をとってコンディションをよい状態に整えておくことも重要です。

2.捨てる技術

上手に断る方法を身につける

企業で働いている場合、最も難しいのがこの断る方法だと思います。「やりたくないので、やりません。」は通用しないので、上手に断るテクニックをご紹介します。

①事前にしっかりと目標に対してスケジュールをたてておきましょう。すると「目標達成のために、必要なタスクでスケジュールがみっちり詰まっているので、すみません。」と目標管理をする上司という立場だからこそツッコミづらい、理由で円滑に断ることができます。

②それでも、やってくれないか?と押されたときは「ご依頼頂いている仕事が達成できると、どれくらい会社(部署)にとって、有益なのか教えていただいてもよろしいでしょうか?」と聞き返すことで、自分のタスクと依頼事項の優先順位を気づいてもらいましょう。(※丁寧に伝えないと険悪な雰囲気になるので、言い方注意です。)

今後、手に入れる必要がないなら捨てる

今持っているものを捨てるとなると、損した気持ちになるかもしれません。ただ、冷静に考えて今後、わざわざ労力やお金をかけて、手に入れる必要性を感じないもの(例:超高級なスーツ、など)であれば、それはあなたにとって「必要がないもの」なので、捨ててしまいましょう。

ぽりん
ぽりん

モノだけでなく、今、やっている仕事(業務)も現状維持バイアスがかかって、惰性で続けているだけかもしれません。思い切ってやめるのも、エッセンシャル思考において、重要です。

3.しくみ化の技術

余裕を持ってスケジュールを作る(悲観的に計画する)

考える時間を確保しましょうと「見極める技術」でご紹介しましたが、実際には突発的なトラブルなどが発生し、時間がとれなくなる可能性は大いにあります。そのために、スケジュール自体を少しゆとりを持たせ過ぎかな?くらいの感覚で作成をしましょう。

「エフォートレス思考」を身につける3ステップ

エフォートレス思考を身につけるためには、以下の3つステップが必要となります。

  • エフォートレスな精神:余計な緊張(焦り、怒り)がなく研ぎ澄まされた状態
  • エフォートレスな行動:最小の労力で成果を出す行動
  • エフォートレスな仕組み化:精神と行動を自然に実施できる仕組み

エフォートレス思考の本質は「もっとカンタンにできないかな?と考え続ける」ことです。考えるための環境を作るなどは、エッセンシャル思考と同じ部分もあります。(同じ著者なので当然ですが)

1.エフォートレスな精神

頑張れば成果がでると思わない

頑張る=成果につながると考えるのは、間違いです。最も陥りがちなのは、ちょっと難しいことでも頑張ればできる!と根性で解決する。1つ1つは大したことなくても、積み重なるといつの間にか、身動き取れなくなるほどの仕事を抱えてしまうことになります。結果的に、成果もでなくなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。

ぽりん
ぽりん

私も苦しい時期は、まさにこの状態でした。頑張ればなんとか、、、

を積み重ねた結果、死ぬほど忙しいのに思ったような成果がでない。

精神が摩耗していく状態になりました。

楽しいと思えるように工夫する

仕事=「大変/辛い」と思われがちですが「楽しい」と自然に生産性が高くなります。例えば、営業職で電話アポイントを取るのが億劫なときでも、チームで一番多くアポとった人に食事をごちそうする。など、ちょっとしたゲーム性(遊び心)をもたせることで楽しく働けることがあります。

2.エフォートレスな行動

ゴールを明確にして辿り着いたら辞める

結果を出し続けるために、一定のペースを守り続けることが重要です。そのためゴールに辿り着いたらそれ以上の作業はしてはいけません。もうちょっとやろうかな。はNGです。

例として、南極大陸を調査する2つの部隊の話があります。1つは天気がいい日はたくさん進んで、悪い日は完全に止る。一方は、毎日決めている距離だけを進む。結果は、後者の部隊だけが目的地にたどり着くことができました。他にも様々な事例が紹介されていますが、一定のペースを守ることが生産性を高く保つための重要な要素です。

素早く最初の1歩を踏み出す

何事にも失敗はつきものです。重要なのは、素早く最初の1歩を踏み出すことです。迷っているだけの時間が一番のムダです。トライアンド&エラーを繰り返し、原因を突き止めて根本を解決する。同じミスを繰り返さなければ、確実に前進することができます。

ぽりん
ぽりん

小さな失敗/小さな成功を「積み重ねること」が重要です。

ただし、一度の失敗で致命傷を負わないようにリスク管理はしっかりしましょう。

3.エフォートレスの仕組み化

自動化して判断ミスを減らす

人間が一度に処理できる情報量はそれほど多くありません。なので、できるだけ自動化して判断をする機会を減らしましょう。結果的に、1つ1つの判断の質も向上します。自動化するアイデアは「先人の知恵」に学ぶことが有効です。現代社会で大きな成果を上げている人物たちも、読書から多くのアイデアを得ています。

信頼できる人と働く

仕事は多くの人と関わることになりますが、他人の行動に疑いがある前提だと、大きなロスを発生させることになります。誠実で信頼できる人たちと働くことだけで、成果があがりやすくなります。どうしても難しい場合は、成果/ルールを明文化して目的に対する共通認識をもつようにしましょう。

まとめ/感想

エッセンシャル思考/エフォートレス思考を実行するための方法をまとめさせていただきます。

「エッセンシャル思考」を実行する方法

目標から逆算した明確な判断基準をもち、ベストなコンディションで時間確保して、必要なのかを判断する。必要なければやらない、もしくは「上手に」断る。

「エフォートレス思考」を実行する方法

重要な事に取り掛かる時、もっとラクにやる方法はないかを考える。トライアンドエラーを繰り返しながら、楽しくする実行する工夫、一定のペースを保つことで、成果を最大化する。

2つの思考法を習得できたとしても、いつの間にか流されて、非エッセンシャル/非エフォートレスな思考になることがあります。人間なので、完璧なんてことはないです。ですので、自然に実行できるようになるまで、長い時間をかけて意識的に判断をし続ける必要があります。

最後にテクニックではないですが、「本当に心からやりたいかを判断する」ことがとても重要だけど、とても難しいというエピソードを紹介させてください。

とある12歳の女の子は、父親の出張についていけることになりました。親子はその「デート」をとても楽しみにしており、ディナーの予約/遊びの計画をたてていました。しかし、出張当日、たまたま父親の仕事の上でとても重要な人物に出会って「夕食を一緒にたべにいかないか?」と誘われてしまいました。娘は父親との「デート」ができなくなったと思い、ひどく落ち込みました。

しかし、父親は「お誘いありがとうございます。でも、今夜だけはダメなんです。娘と特別なデートの約束をしているので。また、次回に是非お願いしますね。」と断りました。

娘を優先するという決断によって、いつまでも消えない「最高の思い出」を娘にプレゼントし、深い絆を結ぶことができました。当然の選択だと思うかもしれませんが、どれだけの人が、この父親と同じ決断をその場ですることが出来るでしょうか?

ちなみにこの父親は「7つの習慣」で有名なスティーブン・コヴィー氏です。 ※一部抜粋

本書には、こういったエピソードや、紹介しきれなかった具体的なテクニックも書かれています。2つの思考法をより深く理解したい方、取得したい方は、本をお手にとって頂ければ幸いです。

余談になりますが、父親から娘にというネタは感情移入しやすいので、感動することが多いです。もし共感頂ける方がいらっしゃれば、以下の本もオススメです。

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