最近は、リモートワーク/フレックスタイムの導入により、多くの企業が「成果主義」を目指すようになってきました。(本格的に切り替わるには、まだまだ時間が必要ですが。)
そうなるとダラダラと長時間働く人より、短時間で多くの仕事をこなせる人の方が高く評価されるようになります。つまり今後は、ますます仕事が早い人の評価が上がっていきます。
仕事はパッと終わらせて、早く帰りたいですよね!
この記事を書いた理由は「残業を駆逐する!」です。
そもそも仕事が「早い人」と「遅い人」って何が違うと思いますか?
これから紹介する話は、スケジュール管理ができてない。ショートカットキーを使ってない。とか細かなテクニックではないです。
あらゆる仕事に共通して言える3つの特徴です。理由と対策をしっかりご理解頂くことで仕事が早い人になることができるので、是非、最後までご覧になってください。
仕事にスピードが求められる理由
特徴を紹介する前に「仕事でスピードが大事」という認識を合わせましょう。
仕事の目的は「成果」を出すことです。
- 営業職:売上をあげること
- 事務職:様々な手続きをすること
上記のように職種によって成果の形は違いますが、組織から求められている事をこなして、企業の利益に貢献することは全ての職種で共通しています。
そして成果を構成するのは、アウトプットの量(スピード)× クオリティです。
- 営業職:受注件数 × 単価
- 事務職:処理した件数 × ミス(が少ない)
つまり仕事のスピードが遅い=片輪がパンクしている状態なので、成果を残すのが難しいのです。すると給料も上がらないですし、、残業もしないといけない、、、など悪いことだらけのループに陥ります。。
仕事が遅い人の3つの特徴
仕事には、どうやってやるか?(思考)→実際にやる(作業)という流れがあります。仕事が遅い人は、作業に入ってからやり直しが発生するので、ゴールに辿り着くまでに遠回りをしています。
つまり実際の作業に入る前の思考が、仕事の早い/遅いの分岐点になります。
前置きが長くなりましたが「仕事が遅い人の3つの共通点」は以下の通りです。
- 仕事を依頼された時:目的を意識できていない
- 実施方法を検討する時:仮説を持てていない
- 実際に作業を開始する時:合意をとれていない
それぞれの理由と対策について、詳しく説明していきます。
1.目的を意識できていない
仕事が遅い人は仕事の指示/依頼を受けた時に「何をするか」に意識がいっています。
例えば「実績集計の資料を作っておいて」と上司から指示されたとします。
「資料を作る」という作業の目的を理解できていないので、完成(ゴール)に必要な要素が足りず、何度もやり直しになっています。そしてこの部下は、指示されるがままに動く作業員になっており、自分の価値も出せていません。
今回の会話例は、指示がイケてないダメ上司です。そんな時でも、自分の行動によって仕事を早く終わらせるにはどうする?という観点でもご覧ください。
では「目的」を意識している仕事が早い人のケースを見ていきましょう。
このように、目的を確認し、必要な要素の抜け漏れを防ぐことで、作業のやり直しを回避することができます。
何を目的にしているのか不明なやらされている作業ではなく、どこに向かって仕事をしているのかを把握するという意識と習慣を持つことが、仕事が遅い人を抜け出す第一歩です。
2.仮説を持てていない
仕事が遅い人は、言われたがままに作業をしています。つまり自分の仮説がないのです。
先程の例で改めて説明します。
で会話が終わって作業に入った場合、最初の会話例のように何度もやり直しが発生することになります。先程も書きましたが、これでは上司の指示次第ですね。上司ガチャに外れた場合、仕事が遅い。。ということになってしまいます。
それでは自分の仮説を持っている場合、どうなるかを見ていきましょう。
目的を確認して、取締役会で現状報告をするということは、〇〇の情報がいるかも?A社との比較もいるかも?という仮説をたて、事前に必要情報を洗い出すことができています。
仮説を持つには「自分だったらこうする。」を常に考え続けることです。
ただし、仮説を立てる能力は一瞬で身につくものでないです。なので、最初は間違った仮説を立てたり、時間がかかっても全然OKです。
何度も何度もこうかな?ああかな?と考えることで徐々に身につきます。回数を重ねるほどに精度があがっていって、仮説を作るまでのスピードも早くなります。
正直、脳みそをフル回転させ続けるので、とても疲れると思いますが、仮説をたてることができるようになると「仕事が早くなる」だけでなく「あなたがいたからできた」という人材としての価値が高まります。苦労に見合ったリターンが期待できるので、是非、仮説を持つことに取り組んでみてください。
3.合意をとれていない
組織で動いている以上、成果については方針を合わせる必要があります。目的を間違った解釈をしてしまい、明後日の方向に進んでしまった結果、やり直し。。なんてことは、実際のビジネスシーンでも結構あると思います。
またまた先程の会話例で説明していきます。
目的を確認して、仮説を立てていることは素晴らしいです。しかし、組織が求めるのとは違う方向に進んでしまったので、やり直しが発生してしまっています。(なんなら通常よりも作業に時間がかかってしまってます。。)
これを回避するには「適切なタイミングで、適切な人に方向性をすり合わせる」ことが必要です。
タイミングは思考がまとまって、作業を始める前です。そして誰に確認するかというと、作業を指示した人なので、基本的には上司になります。
いやー、上司も忙しそうなので確認するのに気が引けて。。
↑なんてことを思う人もいるかと思います。そんな方にご理解頂きたいのが、
・5分の確認よりも、1時間のムダな作業の方が嫌い
・部下が何に取り組んでいるのかわからないのも嫌い
ということです。
方向性のすり合わせは、自分のためだけでなく、上司/会社のためになると思えば、上司に声をかけるハードルも減りますよね。
まとめ:目的・仮説・合意で仕事は早くなる!
仕事が遅い人は「作業」に入ってからのやり直しが多く、完了まで周り道をしてしまっています。そしてやり直しになってしまう理由を紹介させて頂きました。
- 目的を意識できていない
- 仮説をもてていない
- 合意をとれていない
仕事を早くしたいならこの逆をやればよいのですが、目的・仮説・合意とか意識高い系の話だよね〜。なんて思わないでください。。
「仕事を早く終わらせたい!」=「極限までサボりたい!」という怠け者の思考でもあります。それを実践し続けてきたのが私です。笑
最初は大変ですが、結果的にラクになりますし、おまけとして市場価値があがって転職でも有利になるので取り組んでみる価値は十分にあると思います。
この記事で紹介したのは、本当に基礎的な部分ですが「最小労力で最大の成果をあげる」というテーマで世界的なベストセラーになった「エッセンシャル思考/エフォートレス思考」という本では、さらに詳しいテクニックが紹介されています。興味ある方は以下の記事も是非、ご覧ください。
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