
誰も思いついてない方法で「ラク」に成功できました。
発想の転換の勝利です!!
↑努力も素晴らしいですがラクして成功できるのが一番よいですよね?そして、常識にとらわれない自由な発想にも憧れますよね?

いや、そりゃそうだけど、、そんなの自分にはムリだよ。
生まれつきの才能だよ。。。
↑ラテラル・シンキングを学ぶことで「自由な発想力」を後天的に身につけることができます。そのためのキーワードは「前提を疑う力」です。
言われたことをやってるだけでは、絶対に大きな成果を残すことはできません。
周囲より一歩抜き出たい!と思っている方は、この記事では紹介する「ラテラル・シンキング」を身につけて、これまでの延長線上にない大きな成功を掴みましょう。
前提を疑う力が重要な理由

まず言われたことをやるだけではダメな理由、つまり前提を疑うことが重要な理由を紹介します。とても有名な「ドリルを売るには穴を売れ」という話を例題にします。
<Aパターン:言われたまま>
顧客:ドリルをください。
店員:どういったドリルですか?
顧客:壁に穴をあけるドリルです。
店員:それでは、こちらの商品をどうぞ。
<Bパターン:前提を疑う>
顧客:ドリルをください。
店員:何にドリルを使うのですか?
顧客:壁に棚を取りつけたいんです。
店員:であれば、穴をあけずに取り付けられる棚はいかがでしょう?
顧客:それは素晴らしい!そちらの商品をください。
<Aパターン>は言われたことに対して、そのまま対応しています。店員の対応としては、ダメではないのですが、なにも付加価値を生んでいません。一方で<Bパターン>は顧客の真のニーズを捉えて、想定を上回る提案をしています。
これが「前提を疑う力」です。何かを要望されたとしても、そもそもの要望自体が「真の目的」を達成するためのベストな方法とは限らないです。
日本では何でも正解があるという前提の教育なので、前提を疑う力が身につきません。。その結果、言われたことをマジメに実行するタイプが量産されてしまっています。
スゴイ!デキる!と言われる人は、周囲とは違った視点からものを見ています。これが市場価値をあげるために、とても重要なポイントです。
ラテラルシンキングについて(ロジカルシンキングとの違い)

ただし前提を疑うだけでは、ただのひねくれた人になってしまいます。
「前提を疑う力」を有効に活用していく思考法が「ラテラル・シンキング」です。一般的に知られている「ロジカル・シンキング」と比較しながら説明します。※参考記事:ロジカルシンキングについて
- ロジカル・シンキング・・論理的/体系的に整理し、筋道を立てて考える思考法
- ラテラル・シンキング・・水平的/多角的に見て、視点を広げる思考法
わかりにくいと思うので「アーチェリーで的に当てる確率をあげる方法」を例にして説明します。
- ロジカル・・上級者に教えてもらう。毎日練習をする。
- ラテラル・・的を大きくする。長いボウガンを使う。
つまりラテラル・シンキングとは「既存の考え方、延長線上にないアイデアを発想する思考」です。既存ルールに縛られていると、自由な発想はでてきません。その起点になっているのが「前提(既存ルール)を疑う力」です。
ラテラル・シンキングの例題


ラテラル・シンキングがどんなものかはわかったけど、、
自分で思いつける気がしないよ。。
↑ロジカル・シンキングのように「型」があるわけではないので、体系的に身につけるのは難しいです。しかし「疑うべきポイント」にもパターンがありますので、2つ例題を紹介をします。
例題1:車の正面衝突が多い山道
ある山道では車の正面衝突事故が非常に多いです。その対策を普通に考えれば「カーブミラー/看板を設置する」というアイデアがでると思います。
ラテラル・シンキングで、どういった対策が考えられるでしょうか?(よければ、少し考えてみてください。)
中央線を消す
−中央線がなくなることで「対向車が来たら危ないかも、、、」という意識が生まれる。危機感を本能的にあおり、運転手側が警戒して事故が減る。(かもしれない)
解説:通常は何かをするために「足す」ことを考えます。足すこと自体は問題ないです。ただ足すということは「外からコントロールする」という思考です。
この「外から」を疑います。中からコントロールできるのでは?と考えてみます。運転手は事故なんて起こらないと思っているので、引き算で逆にすこし危なくすることで、意識の「中から」変化を生み出すという発想です。
例題2:アイスクリームのゴミがポイ捨てされる
あるテーマパークでは、アイスクリームのカップゴミがポイ捨てされることが問題となっています。これも普通に対策を考えれば「ゴミ箱を増やす」というアイデアになると思います。
ラテラル・シンキングではどういった対策が考えられるでしょう?
コーン(食べられるタイプ)のカップにする
−容器まで食べられるようにすることで、ゴミ自体がなくなる
解説:どうやってゴミを減らすのか?という考え方だとでてこないアイデアになります。つまり「ゴミはでる」という前提を疑うことで、そもそもゴミがでない方法を考えることができます。
ラテラル・シンキングのビジネス活用例

ラテラル・シンキングがどのようにビジネス/実社会で活用されてきたのか?という活用例を紹介します。
ヘンリー・フォードは企業をする際に、何を商売にするのか考えていました。19世末の移動手段は馬車が主流だったことから、周囲からは「早い馬車を開発するのがよい。」という意見が多かったです。
しかし、市場のニーズは「早い馬車」ではなく「早く移動をすること」であると気づきました。
当時は富裕層向けの持ち物だった、自動車に着目して会社を設立しました。大量生産によって、製造単価を大幅に下げて庶民にも提供できる価格にすることで、ヘンリー・フォードは自動車王と呼ばれるようになりました。
定期的に買い換えるのが当たり前だったカミソリ(ヒゲ剃り)ですが、顧客の購買理由を正しく捉えると「カミソリが欲しいのではなく、刃が古くなったので再購入をしていた。」ということにジレット社は気づきました。
つまり「製品本体」と「消耗品」にわけて考えることで、安価に本体を提供してから継続的に購買をしてもらえるモデルを作ることに成功しています。(「ジレットモデル」と言われています。)
このビジネスモデルは「プリンター本体とトナーの販売」「検査機器と試薬の販売」「コーヒーマシンとコーヒーカプセルの販売」など様々な業種/業界で応用されています。
この2つの事例に共通するのはラテラル・シンキングで「前提を疑って真のニーズを捉える」ということです。これまでの延長線ではない形で、ビジネスを飛躍的に伸ばしています。まさにジレットモデルは応用が効く、ラテラル・シンキングの素晴らしい例です。
また、真のニーズを新しいアイデアにするために「抽象化⇔具体化」の思考プロセスを活用します。フォードの事例も「早く移動できる方法」としてニーズを抽象化して、「車」という具体的なアイデアにすることができています。
「抽象化⇔具体化」の思考トレーニングについて、以下の記事で紹介しておりますので是非、あわせてご覧ください。
まとめ:ラテラル・シンキングで市場価値をあげる
最後に本記事で紹介した内容をまとめさせて頂きます。
- 「前提を疑う力」によって、本当の目的を知ることができる
- ラテラル・シンキング=既存の考え方、延長線上にないアイデアを発想する思考
- ラテラル・シンキングを身につける方法
- 「外から」「足す」だけでなく「中から」「引く」視点も持つ
- ゴール(目的)を変えてみる
- 真のニーズを捉えることで、ビジネスでも大きな成功をつかめる
正解が見えない現代社会において、ラテラル・シンキングを身につけることで市場価値を大きくあげることができます。一朝一夕で身につくものではないですが、様々なことに興味を持ち「そもそも、これって??」と思考し続けることで、徐々に身にきます。
さらにラテラル・シンキングを身につけるには、前提を疑うポイントを知っておくことも有効です。「ずるい考え方」という本は楽しくパターンを学べてオススメなので、よかったらご一読ください。
コメント