2021年は「メタバース」という言葉が、一気に広がりましたね。Facebook社が社名を「Meta(メタ)」に変更したことから、本気度が感じられます。
でさ、、、
何でそこまでバズってるの?
俺たちの生活は何か変わるの??
そうですよね。結局は自分たちの生活にどういった変化が訪れるのか?が気になりますよね。
アニメの世界ではメタバースが生活の中に自然な形で溶け込んでいる作品が複数あります。アニメを題材に紹介することで、かなり具体的にイメージしやすくなると思います。「アニメで学ぶ未来史はコチラ」
そしてマジメな解説だけでは面白みにかけると思いますので、
- メタバースって儲かるの??という気になる話題
- メタバースの話題になった時、ドヤ顔で語れる豆知識
なども、記事内でご紹介していければと思います。ザックリ解説なので、分かりやすさ重視で書かせて頂きました。厳密にいうと違うという部分もありますが、ご了承下さい。まずは興味をもって、頂くキッカケになれば幸いです。
メタバースとは?
「meta(超越した)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語です。メタバースとは仮想空間で人々がアバターをもち、ゲームや仕事、遊びに行ったり物を作ったりなど、いわゆる生活をする空間です。またその仮想空間の中で、友達と交流したり、買い物に行ったりできます。
うーん、分かるような、分からないような。。
そんなに難しく考える必要はないです。2010年代から既にオンラインゲームとして、一般的に取り入れられております。「マインクラフト」「あつまれ どうぶつの森」は、メタバースですね。
まずは「メタバースってさ、今まであった技術に名前をつけ直しただけで、新しい技術では無いよね」と言っておけば、この人分かってる!感がでます。笑
となると、なぜ?これだけ注目が集まっている?各企業がビジネスとして本格参戦してきたのか?ということが気になりますね。
大きな要因としては、「コロナウイルスの世界的拡大により生活様式が変化した」という影響は大きいです。様々なことをオンライン前提で考えざる追えない状況に強制的になったことで、必然的にビジネスチャンスが拡大しました。
Second Life(セカンドライフ)というサービスをご存知でしょうか?3DCGで構成されたインターネット上に存在する仮想世界で現実とは違った生活ができる。というまさにメタバースなサービスです。
驚くべきは、このサービスの提供開始は「2003年6月」です。2003年といえば、ケータイ電話にカメラがついた!写真が送れる!って時代です。当然、デバイス/ネットワーク環境/PCの処理速度、全てが足りない状態で快適なサービス提供はできず、徐々に廃れていきました。時代を先取り過ぎたサービスとなりました。
しかし「Second Life」の創始者が、昨今のメタバースブームを受けて、サービス提供会社に顧問として戻って来られたようで、最古のメタバースとして再び輝いて欲しいです。
メタバースが題材のアニメ作品:オススメ 6選
メタバースの概要はなんとなく理解頂けましたでしょうか?
実際にメタバースを実現する方法は大きく3パターンありますので、「サマーウォーズ」「ソードアート・オンライン」「電脳コイル」の3作品でどんな形で我々の生活に入ってくるのか?どのような変化をもたらすのか?について、ご紹介していきたいと思います。
- 【サマーウォーズ】最も現実的なメタバース活用
- 【ソードアート・オンライン】VRでバーチャル世界にダイブする
- 【電脳コイル】実世界もARによって拡張される
- その他オススメ作品:「龍とそばかすの姫」「デカダンス」「ガンダムビルドダイバーズ」
【サマーウォーズ】最も現実的なメタバース活用
作中で登場する、「仮想世界OZ(オズ)」では、ショッピングやゲームだけでなく、ビジネス環境としてOZ上に支店の開設、納税や行政手続きなどの様々なサービスを利用できます。つまり、OZを有効に活用することで、地域格差が生じる分野の問題も解決することができます。
さらに、あらゆる言語が瞬時に翻訳されるので、世界中の人々が会話を楽しむことができます。400万のコミュニティーがあり、気軽にコミュニケーションをとることができます。
まさに、場所/言葉の壁をカンタンに超えることが出来る、デジタル上のもう一つの世界ですね。作品としてストーリーも面白いですし、映画なので、約2時間で見れますので是非ご覧ください!
- 特別なデバイスは不要。アバターを、PC/スマホから操作してサービスを利用する
- エンタメ、仕事、行政手続き、などあらゆる事ががオンライン上で完結できるようになる
【ソードアート・オンライン】VRで仮想現実にダイブする
特徴的なのは、「ナーブギア」と呼ばれるVR用のヘッドセットを装着し、意識を完全に仮想空間上に構築された世界に送り込む(ダイブする)ことができます。つまりコントローラー操作ではなく、ホンモノの自分の体のように「意識」でアバターを動かすことができるということです。
Meta社のマーク・ザッカーバーグCEOも「意識をテレポートする」という表現を使っており、最終的にはナーブギアのようなサービスを目指していると考えられる。
「意識を送れる」VRヘッドセットは実際に様々な機関で研究が行われています。
エンタメだけでなく、体の不自由な方向けのサービスとしても期待されてます。
さらに面白いのは、作中でVRゲームは複数の作品(テーマ)が存在しています。例えば、「剣と魔法のファンタジーな世界」から「ハードボイルドな銃の世界」にアバターごと移動することができます。つまりアバターが仮想世界上でのアイデンティティとなります。
また仮想空間上では、経済活動が行われており「アイテム発掘」「武器の生産」「店舗の経営」など様々な仕事が存在しています。現実世界の通貨にも変えることができるので、仮想空間上を基盤として、仕事をして、生活をするという事ができます。
またソードアート・オンライン以外にも同様にVRヘッドセットで仮想空間に意識をダイブさせる作品はたくさんあります。「ログ・ホライズン」「オーバーロード」などあげだしたらキリがありませんが、それだけ多くの人が期待しているということでしょう。
- VR用ヘッドセットを使って、意識をアバターに移して仮想空間に「ダイブ」する
- 仮想空間が生活の主軸となり、現実世界がサブ的な扱いになる人もでてくる
【電脳コイル】実世界もARによって拡張される
現実世界を拡張する技術=ARもメタバースの一つの形です。実際にGoogleからスピンアウトしたNiantic社は、AR技術を使って現実の世界とデジタルの世界を融合させ、没入型の仮想世界ではない「現実世界のメタバース」を提唱しています。
AR技術は大きく2つのパターンでの活用されています。
①現実世界に様々な情報を付与
- 買い物中にお得情報を商品にかぶせて表示
- 食事している食べ物のカロリー/アレルギーを案内
②現実に存在していないものを表現
- 観光地で、過去に存在していた歴史的な建物をバーチャル上に創る
- バーチャルペットを実際の世界上に投影
ちなみに、先程の「ソードアート・オンライン」でもARデバイスがでてきます。
両作品ともARデバイスの普及は2026年なので、4年後が待ち遠しいです。笑
- ARデバイス(メガネ型など)を利用して、現実世界にバーチャル情報を追加
- 現実世界の情報量が増加する。リアルとバーチャルの境目が薄くなる
その他:オススメ作品
他にも様々なアニメ作品でメタバースが取り入れられています。上記で紹介した3作品で「自分のアバターを仮想世界に」「自分の意識を仮想世界に」「現実世界に仮想世界を」というメタバースの実現方法について説明しました。ここからはオススメ作品をサクッとご紹介します。
龍とそばかすの姫
サマーウォーズの細田監督なので、世界観的に似ている部分は多いです。ただ最新作品なので、映像が非常にきれいなこと、そして「美女と野獣」のオマージュ的な表現も多くディズニー好きな方も楽しみながら、メタバースをイメージできると思います。
デカダンス
このあらすじだけだと、何がメタバース??と思われると思います。あまりネタバレしたくないのですが、とりあえず1話だけ見てみてください。マトリックスの設定が好きな方はハマると思います。12話でキレイに完結するので、半日時間が空いたのなら超オススメです!!
ガンダムビルドダイバーズ
悲惨な戦争とは無縁の異色のガンダム作品です。「自分が作ったガンプラに乗り込める」というまさに、全ての少年の夢を具現化したようなシステムでメタバースの世界を作っています。仮に実現されたら、私は数十万でも資金を注ぎ込む決意があります。笑
現実世界でのメタバース活用
アニメの世界での話をしてきましたが、既に実用化されつつある部分もあります。
例えば、行政サービスは今までアナログの代表でしたが、コロナの影響もあり、デジタル化が急ピッチで進んで進んでいます。デジタル処理が可能になり、今は「LINE」から申請、問い合わせが可能な自治体もでてきました。サマーウォーズのような世界観に近づきつつあります。
またAR技術については、2021年7月、静岡県御殿場市は、コロナ禍の富士観光を安心して楽しめる「バーチャルガイド」を提供開始しました。富士山ハイキングコース内などに設置された看板にスマートフォンをかざすと観光親善大使である勝俣氏が、ARで登場してガイドをしてくれます。
上記はほんの一部ですが、ドヤ顔で話せるマメ知識として活用下さい。笑
デジタル活用によって、我々の生活は変わっていきますので「へぇー、こんなのあるんだ。ちょっと試してみよう!」と積極的に取り入れて、メリットを享受したいですね。
メタバースって儲かるの??
さて、引っ張りましたが、「メタバースって儲かるの?」という話で締めたいと思います。儲かるとされているのは、以下に下記の2つの要因です。
- メタバース不動産
- メタバース関連株
まずメタバース不動産ですが、
2021年12月にゲームプラットフォームで仮想世界の土地が430万ドルで売り出され、「メタバース」不動産取引価格の記録を塗り替えました。シンガポールの歌手のリン・ジュンジエ(林俊傑)も仮想の土地を購入し、価格は総額約12万3000ドルと予想されています。
メディアに取り上げられた高値取引は、氷山の一角であるとみられており、今後は企業も参入した大規模な取引が続くと予想されています。
まさにバブル!続いて、メタバース関連株ですが、
フェイスブックが社名変更を発表した後、メタバース事業への参入を発表した企業の株価が急騰する場面が何度となく見られました。これは、IT企業に限ったことではないです。
例えば、アパレル企業がメタバースファッション事業への参入を発表したことで、株価が1ヶ月で8倍まで上がるといった事も事例が多数発生しております。
ただし、投資家が事業内容などを精査することなく、単純に「メタバース」という言葉に過剰反応した結果、株価が急騰した面もありました。
市場からの注目が集まっていることは間違いないでしょうが、IT企業に投資が集まった「ドットコム・バブル」に似た状況ですね。
この背景には、大手企業が本腰を入れて投資していることから、今後、大きなお金が流通していきますので、不動産/株ともに、ビックチャンスを掴む人も間違いなく、たくさん出てくると思います。
ただその裏に「失敗する人」「養分にされる人」が大量に出てくることも知っておいて下さい。
法整備がされていない分野なので、特に通常の不動産では考えられないような、無保証での取引になります。いきなり土地が仮想空間ごとなくなりました。とか全然ありえると思います。ビットコインでも謎の草コインを掴んで、取引所そのものがなくなるケースありましたよね。笑
またメタバースに関連した「楽に儲けられる!」系の情報商材、オンラインサロンも既に多数存在しているようですので、怪しい話には絶対についていってはダメです。お気をつけください。
ということで、ハイリスク・ハイリターンな現状です。未来は誰にもわからないので、自己判断でビックウェーブを乗りこなしましょう。最後に、私個人としてのメタバースに対するスタンスですが、
投機要素が強すぎるので、お金を増やす「投資」としては見れない。。
テクノロジー的に面白そうなので、メタバース不動産は趣味の領域で買ってみようかな♪
まとめ:メタバースの未来
いかがでしたでしょうか?カンタンに内容をまとめると、
バブル的な盛り上がりではありますが、世界中の様々な問題を解決することができる技術が開発されていきますので、一過性の話ではなく、確実に私達の生活を大きく変えていくと思ってます。
こんなに変化の大きな時代に生きていられることに感謝です。仮想空間上で、世界中の様々な人と交流できるなんてワクワクしますね。
VRヘッドセットつけて「リンクスタート!!」って早く言いたいです。笑
本記事も含めて、未来を妄想した未来史を作ってみましたのよかったらご覧ください。
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