あっという間に成長していく人、いつまでたっても成長しない人、、
この違いはどこにあると思いますか?個人の能力も関係しますが、一番大きな違いは、仕事を「経験」しているのか?「体験」しているのか?という点です。
- 体験:実際に見たり聞いたり行うこと
- 経験:「体験」から得た学びや知識のこと
実は「ある一言」で、仕事を体験してるのか?経験しているのか?を見極めることができます。さらにその一言で「体験」から「経験」に変化を促すこともできます。
この記事では、成長するには何が必要なのか?そして「体験」を「経験」に変化させる質問とは?について紹介していきます。自分自身が成長したい!という方はもちろん、部下を持つ管理職の方にもお役に立つ内容ですので、最後までご覧ください。
「体験」を「経験」にするには「主体性」が必要
まず『「体験」を「経験」にするには「主体性」が必要』ということから説明していきます。
そもそも人が成長するには、何が必要なのか?という話ですが、多くの偉人/名経営者が共通して仰っているのは、以下の3点です。
- 自分で決断する
- とにかく行動する
- 何度でも挑戦する
つまり『「考える→決める→実行する」という3つの要素を繰り返した回数が成長につながる』ということです。この3つの要素を繰り返すには、表面的な能力やテクニックではなく、仕事との向き合い方が重要になります。
そして成長する向き合い方は、人から言われたからやるのではなく、自分ごととして仕事に取り組んでいるのか?という当事者意識が「考える→決める→実行する」の実践につながります。
少し抽象的で根性論ぽくなってしまったので、主体性あり/なしでどのようの行動が変わるか、資料作成の指示をされた場合を例にして説明していきます。
↑言われたことを実行しているだけですね。(そもそも上司の指示がよくないですが、それは一旦、置いておきましょう。)
↑依頼されたことでも、自分の仕事として主体的に捉えているので、何を目的にするのか?どうすれば付加価値を出すことができるのか?を考えることができています。
当事者意識をもって仕事をしろ!!
↑と言われれば「自分の仕事なので当たり前でしょう?」と思われるかもしれません。しかし組織で働いていると、多くの人は無意識に主体性を失っていることがあります。
同じタスクを依頼されたとしても、自分で「考え/学び/実行」している主体性がある人と、指示された内容を実行するだけの人では、結果と成長スピードに大きな差が出てくるのも当然です。
主体性を確認する「魔法の質問」=あなたはどうしたい??
この記事のメインテーマである「主体性を確認する魔法の質問」について説明していきます。
ズバリ、魔法の質問とは「あなたはどうしたい?」です。
え?そんなこと?
そんなの役に立つの??
↑このように思われたかもしれません。しかし、この「あなたはどうしたい?」は企業として成長を続けるだけでなく、独立して優秀な起業家を輩出し続ける「リクルート社」で使われ続けています。
リクルートでは「この案件どうしたらいいですか?」と質問すると、必ず「あなたはどうしたい?」と逆に質問されます。毎回毎回、どうしたいかを聞かれるので、自然と「どうしたい!どうするべき!」を考えてから伝えるようになります。
最前線の社員が主体的に考えて、実行する文化が根付いていることがリクルートという会社の強さなのだと思います。
リクルート社の話に寄りましたが、この「あなたはどうしたい?」は様々な環境で活用できます。例えば自分が管理職なのであれば、以下で実践できます。
- チームメンバーから相談されたとき
- 仕事の進め方の打ち合わせ
ついつい、答えを言ったり、指示をしたくなると思いますが、グッとこらえて質問してみるようにしましょう。この質問は「自分の考えを持っていい/持ってほしい」ことを伝えることにもつながり、主体性を持った強いチームづくりにつながります。
管理職ではないので、使うシーンがないよ。。
↑そんなことはないです。自分の仕事に対して「自分はどうしたい?」と自問することも有効です。自分を主語にすることで、当事者意識=主体性を持って仕事に取り組むことができるようになります。
どうしたいと考えた上で、自分の意見を伝えるにはテクニック(例:事実と解釈を分けて伝えるなど)も必要になります。具体的な内容については「仕事術」の記事も是非、ご覧ください。
魔法の質問を「日常」で活用する動機づけ
主体性の重要性と、主体性を見極め/促す質問を紹介してきました。
さらに、日常的に「魔法の質問」使っていく動機づけをするために、主体性を持つメリット/持たないデメリットについて説明していきます。メリット/デメリットを理解すると、今日から「魔法の質問」をドンドン使いたくなるはずです。
主体性を持つメリット
メリットはココまでにも説明してきましたが、さらに追加ポイントも含めて紹介します。
- 自分自身が成長する
- 仕事の質があがる
- 周囲から頼られる
1、2については「資料作成の指示」の例でもご紹介しましたが、主体性も持つことで「こうしたらどうだろう?」と改善点を探すようになり、仕事の質があがります。
さらに大きな範囲を自分ごととできると、視座があがり、会社としての目的に対して「こうしたらどうだろう?」を、全体最適で考えられるようになります。この考え方ができると、ビジネスパーソンとして高く評価され市場価値の向上につながります。
また、失敗した場合「嫌だな」という気持ちになると思います。しかし実行したからこそ分かる改善ポイントが山のように眠っているので、次につながります。失敗なんて誰にでもありますし、組織で失敗しても命の危機があるわけでもないので、そこまで重く捉える必要はないです。
このように成功しても失敗してもプラスしかないので、主体性を持つことは大事です。
またココまで紹介してこなかった「3.周囲から頼られる」についても触れていきます。
過去の例ですと、A案に近いほうが採用されています。
↑前例から考えての発言ばかりであれば、過去事例や資料を見れば終わりなので、個人としての価値は低くなってしまいます。(もちろん根拠を調べて示すこと自体は非常に大事です。)
私はA案がいいと思います!
↑一方で個人の意思が入ってくるとそれに対して「なぜ?どうして?」など議論を深めていくことができるので会議に出席する人材としての価値もでてきます。
(ちなみに、コンサル業界では「個人の意思」なんて曖昧なものは不要。事実から考えて論理的にどうすべきかを考えろ!なんて事をいわれますが、それは主体性を持った次の段階かなと思ってます。)
主体性を持たないデメリット
主体性を持たないデメリットは「市場価値が低くなる」です。
主体性がないと「言われた範囲」で仕事をすることになります。指示されたことを正確にこなすことも重要ですが、それは「コマ」としての必要性であってそれ以上に評価されることはありません。
さらに主体性がない人が多い組織は「自分/自部署のことだけ考える→トラブルは責任転嫁する→犯人探し/アリバイ作り」のような、ダメな企業文化が広がっていきます。
そんな腐った組織なので転職をしようにも、、
「あなた」が残した成果はなんですか?
その時「あなた」は何を考えて、どう行動しましたか?
↑成果の再現性を確認するための定番の質問ですが、「指示されたから、、」では転職先の企業から「是非、来てほしい!」と言われるような人材にはなれません。
ということで「主体性を持たない」といつの間にか市場価値が低くなってしまう可能性が高いです。
あくまで仕事は生きていきためにお金を稼ぐ手段です。どう生きたいかを選択するために、仕事だろうがプライベートだろうが主体性を持ち続けることが重要だと思います。でないと、自分の人生まで人任せ(主体性なし)になってしまいます。
まとめ:主体的に生きたほうが楽しい!
最後に本記事で紹介した内容をまとめさせて頂きます。
周囲にいる人を想像してほしいですが、仕事がデキる人は主体性を持っているはずです。細かなテクニックよりマインドセットの影響が大きいです。
ただ、、途中でも書きましたが、組織で働いていると無意識のうちに主体性が失われていきます。ですので、「あなたは(自分は)どうしたい?」という魔法の質問をたまにでいいので、思い出してもらうきっかけになれば幸いです。
このブログではビジネスパーソンの「市場価値をあげる仕事術」「転職に必要な考え方」を紹介してますので、よかったら他の記事もご覧ください。
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