- 「仕事」って最高の自己表現の場所
- 最高のメンバーと仕事ができて幸せ
などの意識高い系の情報が目に入るたびに「仕事に「やりがい」なんてない。。そもそも仕事ツライ。。」とブルーな気持ちになったことはありませんか?
私も、周囲に影響されて「もっと、やりがいある仕事したい!もっと、もっと、、」とムダに焦って仕事中毒になってました。。
そんな時は、「そもそも、なんのために仕事をするのか?」を冷静に考えてみましょう。
仕事は「目的」ではなく「手段」です。目的を達成するために仕事をするのであって、仕事自体に「やりがい」を求めすぎるのは間違いです。なのに、ごく一部のキラキラしている情報を見て、自分とのギャップに劣等感を感じちゃっているだけです。
「他人と比較して落ち込むのやめましょう」
「お金持ちになりたい人」「とにかく遊びたい人」「自分の時間を大事にしたい人」など目的は様々なので、当たり前ですが仕事に求めることも、様々です。なので多くの人が、やりがい「だけ」で仕事を選んでいません。
この記事では、「転職の思考法」(著者:北野 唯我)という本も参考にしつつ、私の実体験も含めて「やりがいで仕事を選んではダメな理由」「心地よい仕事を選ぶ考え方」について紹介します。
世の中には2種類の人間がいる
まず最初に前提となる情報を紹介させてください。
世の中には2種類の人間がいると『転職の思考法』では書かれています。
- todo型:何をするかを重視する ⇒周囲への影響力が大事
- being型:どんな状態でありたいかを重視する ⇒自分自身が大事
それぞれどんな特性を持つか具体的に説明していきます。
todo型(天才型)
todo型は以下のような人です。
- 会社を大きくして、世界中に影響を与えたい人
- 今までに無い商品を生み出したい人
- 夢とか、理想とか、心からのやりがいとかがある人 など
世の中で、天才や成功者などと、もてはやされるタイプの人たちですね。
代表例を挙げれば、ソフトバンクの孫さんが、まさにこのタイプです。孫さんは、20代の頃から「情報革命」を、命懸けで成し遂げるぞと心に決めて、若い頃からずっと戦い続けています。
- 10代で単身渡米して、大学在籍中に翻訳機を開発して、1億で事業を売却
- 25歳の時に重い病気にかかって、余命宣告されても、治療より仕事を優先した
- 総務省のオフィスで「NTTの妨害をとめなければ灯油被って、火つけて死ぬ!」と言い放った
などなど、命をかけて仕事をしているエピソードがたくさんでてきます。孫さんの半生が描かれた「志高く」は読み物としてめちゃくちゃおもしろいのでオススメです。
話が逸れたので、まとめると「成し遂げたいことに人生をかけている」のがtodo型の人の生き方です。
being型(普通の人)
対して、「being型」の人とは、やりがいとか、達成したいことより、今の「状態」を大事にする人のことです。
todo型のように何か明確に、「この偉業を達成したい」という想いがあるわけではなく、自分自身がどんな人間でありたいか、どんな状態でありたいかを重視しています。なので仕事に求めるのは、以下になります。
- 気の許せる仲間と働けるかどうか
- ワークライフバランスを保てるかどうか
- 自分の心に嘘をつかずに働けるかどうか
99%の人はbeing型(普通の人)
あなたは、たくさんの楽しいエンタメ系コンテンツがあふれる中で、こんな真面目な記事を読んでくださっているマジメな人ですよね?
being型じゃダメだな。todo型の思考を手に入れないと!!
(心の中:そんなこと出来るか?ツライな。。)
と思ってるんじゃないでしょうか?「頑張らないことは悪!」という教育をうけてきた影響です。私もそうでした。
でも、、being型でいいんです!!本書の中でも、世間のサラリーマンの方々の、99%がbeing型だと語られています。つまり普通はbeing型なんです。
これは優劣の問題ではなく、どんなことを幸せと思うか、その価値観や考え方が違うだけ。生まれ持った個性の話です。todo型の人は「自分自身の生まれたことの意味」「ミッション」「やるべきことを果たさなければいけない」という気持ちが、非常に強いという個性を持っているだけです。
生まれながらの性質がtodo型でない人が、無理に仕事に「使命+やりがい」を求めると、どうなるか?
よく言えば「向上心がある」「意識が高い」と言えますが、悪く言えば「強迫観念にとらわれている」状態になります。いつも何かに追われているような心境でいて、日常生活に支障をきたしてしまうかもしれません。
私がワーカーホリックになったのは、まさにこの強迫観念でした。考え方は、ただの「個性」の話なんだ。と思えた時、スッと楽になりました。
todo型じゃない自分にガッカリしないでください。次の章からbeing型もしっかり幸せになれることを説明していきます。
being型(普通)の人が幸せに働くための2つの基準
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。being型(普通の人)が幸せに働くためには、どのように仕事を選べばいいのかを解説していきます。
の2つとなりますので、それぞれ解説していきます。
①自分にとってちょうどいい仕事か?
ちょうどいい仕事=「難易度」+「緊張感」が適切であることです。2つのバランスが良いと、満足感を感じて「being型」の人は幸せに働くことができます。
本書にも書かれていますが、ポケモンとかドラクエみたいな、RPGのゲームをイメージしてもらうと、わかりやすいので、ポケモンを例にして説明していきます。
難易度
ゲームって簡単すぎても、難しすぎても面白くないという話です。
ポケモンで言えば、最初にもらうポケモンがレベル100のミュウツーだったら、強すぎて面白くないですよね。逆に四天王(ラスボス)に挑戦するのに、捕まえたばかりのピカチュウ、ポッポ、コラッタしか手持ちにいなかったら、勝負にならないのでやる気でないですよね。
要は、あなたにとって、簡単すぎる仕事もダメだし、難しすぎる仕事もダメということです。ギリギリなんだけど、最終的には倒せるくらいの敵と戦うからこそ、満足感を得て楽しむことができます。
つまり「自分自身の能力(マーケットバリュー)」と「会社から求められる要求(ミッション)」のバランスがマッチしていると幸せに楽しく働けます。
ちなみに、とんでもない難易度の仕事が楽しい人はtodo型の天才型です。
もしくは「強いやつと戦えることでワクワクするサイヤ人」ですね。笑
緊張感
適度な緊張感がないと幸福感がないという話です。
これもポケモンで例えますが、進めていくと新しいポケモンや、新しい街がでてきます。そして少し飽きてきた頃には、ジムリーダー(ボスキャラ)が出てくるみたいな感じで、緊張と緩和のバランスが絶妙です。
これは仕事にも言えます。基本的には、自分のペースで仕事ができている。月に1回くらいは大事なプレゼンのような緊張感のある仕事がある。こんな感じだと、メリハリがあって環境的に楽しめます。
ただし緊張には「良い緊張」と「悪い緊張」があり、楽しめるのは良い緊張だけです。
- 良い緊張:ライバル会社とのコンペ、得意先との交渉
- 悪い緊張:上司のプレッシャー、過酷なノルマ
②自分のことを信じられる仕事か?
そして2つ目の基準である「自分のことを信じられる仕事か?」ですが、一言で言えば、「自分の仕事が人の役に立っていると本心で思えるか」ということです。
例えば営業マンだった場合「こんな商品、オレなら絶対買わないけど、、、」みたいな商品を売っているbeing型の人は、かなりメンタルが削られていきます。
実はtodo型の人は何とも思いません。壮大なゴールのためなら手段を選ばずに、多少商品に不安があっても、売り込めてしまいます。創業社長でサイコパス感がある人が多いのは、これが理由です。
例えば「ZOZOのツケ払い」を創業者の前◯さんは「お金の無い学生でも服が買える素晴らしいサービスです!」と仰ってました。本心なのかは不明ですが、being型の私は「通常は審査に通らない学生に借金させてるだけやん。。」と思っちゃいます。 ※批判するつもりは無いです。
もちろん仕事であれば、多少のポジショントークは必要です。でも、壮大なゴールより自分のやっていることが誰かの役に立っているかを堂々と言えることがbeing型の人間にとってはめちゃくちゃ重要です。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンをV字回復させた日本最強のマーケターである森岡毅氏の著書「苦しかったときの話をしようか」でも、「自分が信じられないものを、人に信じさせるとき」が最もビジネスマン人生で辛かったと語っておられました。以下の記事もよかったらご覧ください。
もし自分の仕事に必要性がない。なんなら悪いことをしている。と思っているなら本当に心が病んでしまう前に、一度立ち止まって、このまま今の会社いていいのか、よく考えてみた方がいいと思います。
まとめ:「やりがい」ではなく自分にあった仕事を選ぶと幸福になる
どうでしょうか?やりがいで仕事を選んではいけない理由はわかりましたでしょうか?
途中でも書きましたが、todo型/being型はただの個性なんです。
情報感度の高くマジメな人ほど「天才型の人の本」「インフルエンサーのSNS」を浴びるように見ていて「自分はこのままではダメだ、、、」みたいに、落ち込みがちかと思います。
他人と比較なんてしなくていいんです。自分だけの、自分のための人生を生きましょう。仕事はあくまで手段です。
以下の記事も参考になると思いますので、よかったらご覧ください。
そしてこの記事を読んで転職を考えたい。という方は、相談にのりますので、Twitter(@POLIN_ITJOB)、または「お問い合わせ」までお気軽にメッセージください。
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